my bright tomorrow.

明日に向かってゴーゴゴー。

ソニー・エリクソン S004 を見てきた。


本日発表になったばかりの、AU向けソニー・エリクソンの新機種ケータイ「S004」を見る機会があったので行ってきました。

S004の発表会、紹介についてはこの辺のニュースを参照下さい。

Snapdragon搭載、デュアルオープンの「BRAVIA Phone S004」−ケータイWatch

以下、思いつくままに毒吐く独白。

上記ニュースサイトにもありますが、このS004のメーカー一押し特長を簡単にまとめると、

  • 高速チップSnapdragon搭載
  • ワンセグが4倍なめらかモーションフロー
  • IPX5/7相当の防水性能
  • デュアルオープン機構

こんな感じでしょうか。

特に「Snapdragon」については今をきらめくスマートフォン用ハイパフォーマンス・プロセッサで、チップメーカーであるクァルコムの方の説明によると「WXGA解像度が処理出来る」「720pビデオのデコード支援機能」「2100mipsを誇る高速1GHz駆動」とまぁ、ちょっと前のPC性能を持っている訳です。

しかし、そんなSnapdragonを搭載するS004は、スマートフォンではなく普通の携帯。出来る事は拍子抜けな程に従来のケータイそのままです。
そのかわり、S004が手に入れたのは「快適な操作感」。メニューを開く、メールを作成する、ブラウザを使う、サムネイルを表示する、そして待ち受けに戻る。全ての動作が従来のAU機と比べてきびきびと動作します。昨年モデルのPremier3との比較ではその差は明らか。

ワンセグを滑らかに表示する機能「モーションフロー」も同様で、目に見えて大きな違いは感じないものの、ワンセグを見ていてどこか安心感がある気がします。普通のテレビを見ている感じ・・・というと言い過ぎですが、ワンセグからそこはかと漂う「動画を見ている感」が薄れている感じ。伝わりますか?


「防水」・・・言われないと気づかないですが確かに防水モデルです。テンキー部がいわゆるシートキーっぽくないので、殊更「防水モデル」ということを意識させません。もちろんmicroSDのポート等はちゃんとパッキンが付けられていますが。
その一方でデュアルオープン機構ケータイでありがちな「全体的な軋み」をそれほど感じさせない、全体的にしっとりした使用感。適度な重さもあり高級感を感じさせます。この使用感は防水を施した過程の副産物だと思います。ちょっと指紋がつきやすい表面ですが、所有欲を満たす携帯です。

まとめます。

このS004、ケータイにドキドキワクワクを求めるガジェット好きな方にはあまりオススメできないかも。スマートフォンを買う時のようなワクワク感は感じられないと思います。なぜならS004は従来のケータイ(ガラケーともフィーチャーフォンとも言われてますが)の延長上にあるから、です。
しかし、上質な生活必需品としては上出来だとも思います。使っていてストレスがたまらない動作感、手にしていて満たされる所有感、どちらも高い次元で実現していると感じます。

正直なところ、この機種は本来はスペックで訴求するモデルではないと思います。Snapdragonが!4倍速ワンセグが!というのは売り文句としては使いやすいですが、本来この機種がアピールするターゲットはいわゆるスペックマニアではないでしょう。
勿論、動作感・所有感は実際に使ってもらわないと、モックでは伝わりにくいものです。しかし、殊更スペックをアピールすることで本来ターゲットでは無い人に誤解されてしまうのは残念な気もします。


AUを使い続けている「いい大人」の皆さんにオススメします。