my bright tomorrow.

明日に向かってゴーゴゴー。

JAL見学会:緊急脱出訓練に参加したワタシは客室乗務員の本分を知った!

というわけでJAL 日本航空主催のリンクシェア・サロン「JAL見学会」イベントに行って参りました。
見学会、というより実は体験会でして、およそ経験することの無い2つの特別な体験をさせていただくことに。


その一つが「救難訓練」。そう、緊急事態時における航空機からの脱出です!
飛行機に乗るとワタシはいつも読んでしまうのですが、安全のしおりってありますよね?非常時にどのような対処をするかを、基本的に文章では無く絵で説明している、あのパンフレットです。

いつもアレを読んでる時、ワタシの頭の中には「実際に脱出しないといけないような目にあっていない幸福感」と「読んだってどうせそれが役に立つ局面が来ないと思ってる虚無感」が同時に去来するのですが、今回はその脱出を実際に体験するとあってドキドキです。



で、東京モノレール「整備場」駅を降りたワタシは他のブロガーの皆さんと一緒にJALの非常救難訓練センターに向かったのでした。
ここは基本的に一般の人向けの体験施設では無く、JALの客室乗務員の方々が日々訓練と実技試験を行っているところだそうです。どおりでおよそ社外の人には分からないような路地裏みたいなところ(失礼w)を通り抜けていくわけですね。



着いた先にはドーン!
巨大な飛行機のモックがありました。しかも2つ。



Evacuation(避難)の略でしょうか、EVAC 1、EVAC 2とあります。これを使って本物さながらの脱出訓練です。訓練なんで実物大だと思いますが、高さ4m程のところの扉からすべり台が伸びています。ここを後ほどすべり降りるですよ。

まずは何かケガでもしないようにラジオ体操(英語!)をしたあと、モックの中に入ってJALの安全とサービスの「品質の作り込み」について説明を受けます。



今回いろいろと教えて頂いた客室乗務員の方々(の一部!)。
一見華やかな職業にも見える客室乗務員・・・しかし、彼女らの航空機内での大きな役割の一つが「保安要員」。この重要な任務が徹底的に叩き込まれ、また、その知識の正確さを筆記と実技で都度チェックされます。一年に一度の定期救難訓練では、これにパスしないと翌日からの乗務に携われないとあって、彼女らにとって非常に胃の痛い試験であるとのこと。わかります。



乗務する飛行機の機種によって設備や緊急時のドアの開け方が異なるんですが、そういうのも一つ一つ熟知しておかないと行けません。JALは新しくボーイング787を就航させますが、新しい機体を導入する毎に覚えることが増えますね。

そういえば、よく飛行機に乗っていると「客室乗務員はドアモードをオートマチックに変更して下さい」とかアナウンスが流れたりしますが、あれは緊急時に扉を開けると自動ですべり台が膨らむようにするためのモードだそうで。

なるほど着陸後はマニュアルに切り替えてますね確かに。


また、本当に緊急時に陥ってしまったときは、パニックになる乗客を彼女たちが強いリーダーシップで誘導しなければなりません。

普段の優しそうな雰囲気が一変、緊急モードに入った彼女達は声を張って日本語と英語で叫びます。口調は普段の丁寧なものとは異なり、簡潔に大事な事のみ力強く伝えられます。

「落ちついて! Stay calm!」
「あなたは私と同じように補助をして!」

非常ドア付近に座って話を聞いていたワタシに、不意に、しかし確実に指示を出す客室乗務員。照れくさいような、ちょっと戸惑いつつもお手伝いさせていただきました。今度からドア付近に座るときには覚悟が必要です!



そして、いよいよすべり台での脱出!思わず覗き込んでしまいます。
単にすべるだけなら楽しいアトラクションですが、その前の緊迫した寸劇を挟んでるだけに、気分はちょっと緊急事態w どきどきしながら2回もすべったのでした。



足を肩幅ほどに開き、腕を伸ばして前傾姿勢にするのが安定した滑走&着地のポイント。わかっていても少し後方姿勢になっちゃうんですけどねw 着地と同時に速やかに離れる!



更には、反対側のドアの外は大きなプール!そう、海上での脱出も体験しました。

エンジントラブルにより海上に着水することを決断したとの機長からのアナウンスが流れます。着水までの12分間に必要なことを全て乗客に伝え、衝撃と脱出に備えなければならないのが客室乗務員。保安要員としての声が響き渡ります。緊迫。



そして、先ほどのすべり台が海上ではボートとなり、速やかに乗り込みます。今回の訓練では20人程でしたが、本来の定員を考えるとギュウギュウに乗り込む必要があるとのこと。避難に夢中だったので上の写真は客室乗務員の研修ビデオからの一コマw



誰もが一度は膨らましてみたいと願うであろう、救命胴衣。今回はこれも着用できました。
ドキドキしながら勢いよく左右の紐を引っ張る!ぐげけ、く、苦しい〜。想像以上の圧迫感にクラクラしてしまいました。これはもう本当に、緊急時以外は付けたくないです・・・。

なお、膨らみすぎの時は息を吹き込むパイプに指を入れると空気が抜けるので、お困りの方は是非お試し下さい!そんな局面があるかどうかはわかりませんが!



ということで、一通りの脱出シミュレーションを体験させて頂きました。

とにかく感じたのが「客室乗務員の人ちょっと怖い! スゴい!」ということ。客室乗務員と言えば綺麗で外国語が堪能な方というイメージでしたが、それに加えて毅然とした保安要員としての印象を強く持ったのでした。



が!

この見学会はこれで終わらない!JALの「安全品質」の作り込みを見せて頂いた後は、「サービス品質」の作り込みを見せて頂きましたよ。
長くなってしまったので、続きの「至福の時」はあらためて。



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