my bright tomorrow.

明日に向かってゴーゴゴー。

新しいカラリオ「EP-805A」にプリンタ以上の可能性を感じた。

結論を先に書きますと、『単に「プリンタを買い替える」という発想から離れた方がいい。
これです。

プリンタとして、もちろん良い

9/8の土曜日、エプソン新プリンタのイベントに行きまして、開発者の方のお話を聞きながら発表されたばかりの新モデルを試すという、素敵な体験をさせて頂いて参りました。
はい、そういえば昨年も

そう、昨年参加した同様のイベントで、去年のモデル「EP-804A」をお借りして使い倒していたワタシなので、エプソン複合機の良さはそれなりに分かっているのです。
例えば、こういう良いところは今年モデルも引き継いでます:

  • 機械の操作に不慣れな人でも迷わず操作できるような心遣い。
    ユーザーのやろうと思っている操作を先読みし、必要なボタンしか光らない操作パネルとか、用紙トレイに違うサイズの用紙が入っていたら白紙をそっと出力して教えてくれたりとか、スキャナ台に原稿入れっぱだと1分後にアラームを鳴らしてくれるとか。

  • 白・黒・赤の3色スタイリッシュデザイン

昨年モデルとはどこが違う?

で、それらを踏まえた上で今年のモデル「EP-805A」は、まず小さくなった!
このように去年のモデル、EP-804Aのケースにすっぽり収まるぐらい、一回り以上小さくなった!


昨年モデルと比較して体積比で約40%も小さくなりました。両面印刷ユニットを内蔵してなお、この大きさを実現する為に、インクカートリッジとヘッドの位置関係やギアの配置まで新たに設計し直したそうです。
IKEAAmazonで売っている棚のサイズを調べまくり、ユーザーの置きたい場所におけるようなサイズを目指して実現した、奥行き341mm/幅390mm。


小さくなったものの、前述の通りこれまで外付けだった両面印刷ユニットを本体内に内蔵し、しかも前面2段給紙トレイ+背面手差し給紙にまで対応。前面液晶も大型の3.5インチのものを搭載し、フリック操作にも対応したタッチパネルになっているという妥協の無さ。

このように、ハードウェアとして完成度が増した新カラリオなんですが、実はワタシが今回このイベントでもっとも大きく感銘を受けたのはソフト面、というかサービス面

クラウドとの連携に打ち震える

エプソンのプリンタの歴史に目を向けると、当初は「パソコンの周辺機器」という位置づけだったものが、デジタルカメラの普及に伴い「デジカメプリント」志向となり、そして昨年からは「スマートフォンクラウド」時代へと移ってきているとのこと。

その要が「Epson Connect」。

様々なコンテンツを様々なデバイスから、いつでもどこでもプリントできる。それを実現する為の、Epsonクラウドサービスの総称です。ネットワークに繋がる全ての対応Epsonプリンタはそれぞれ固有のメールアドレスが付与され、Epson Connectを介して管理されます。


プリンタに付与されたメールアドレス宛に、PCやスマホから印刷したいものを添付して送れば印刷できる(メールプリント)のはもちろんですが、今回のモデルからは、スキャナで取り込んだデータを特定のアドレス宛に送信する(メール de リモート印刷)ことも可能になっています。

この「メール de リモート印刷」機能、カタログでは「プリンタからプリンタへリモートプリントできる『疑似リッチFAX』的な使い方」が比較的控えめに紹介されており、個人的にはあんまりピンと来なかった(失礼)のですが、実は違う!更なる進化を秘めているのです。


それがカタログには記載が無く、Webでもメール de リモート印刷の一機能として紹介されている「スキャン to クラウド機能」
スキャナで取り込んだデータの送り先にEvernoteを指定することで、Evernoteへのアップロードができる機能です・・・そう、つまりEP-805Aは単なるプリンタではなく「EvernoteにPCレスでデータの登録を行うことができる機器」でもあるわけなのですよ!

雑誌の切り抜き、広告、新聞、レシート・・・何でもいいですが、日常でふと手にした紙モノを、PC/Macを立ち上げずにEvernoteにサクッと登録できる。
クラウドという、これまでPCやスマホを通さないとアクセスできなかったところへ、プリンタ単体で送り込める。


しかもそれが常設されていて、誰にでも使い易いUI。
どうです?ちょっと欲しくなりませんか?


この「スキャン to クラウド機能」は、なんと2012年内中にGoogle DriveDropboxにも対応するとのこと。
Dropboxって(少なくとも標準では)メールでアップロードできないと思うんですがどうやって対応するんでしょうか。何はともあれ、Dropboxへのアップロードサポートは超魅力的です。


ということで、もうワタシにはEP-805Aが単なるプリンタには見えない。
そう、これはリアルとバーチャルを繋ぐ「クラウド・ボックス」ですよ。手元の雑誌をクラウドに保存し、クラウド上の写真を印刷してリアル化する、そんな「クラウド・ボックス」。


と、まぁ、なんか「既にそこにある未来」を感じさせてくれたイベントでありました。


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