「四畳半タイムマシンブルース」 森見 登美彦
このコロナ禍の中で、なんということか、森見登美彦氏の新刊が出ていたことについ先日まで気づいていなかったのだ。
しかも、全く偶然に、そして戯れに、森見登美彦氏の名前をググってみてようやく気づいたという。ググらなかったらいつまでも気づかないところだった。誰か教えてくれてもいいじゃないか。
しかもしかも、その新刊は「四畳半タイムマシンブルース」・・・四畳半? この後に及んで腐れ大学生シリーズをまた書くとは!
登美彦氏も気負わずに執筆活動が出来る様になったという証左なのかしら。それはそれで嬉しい。
ということで、今回の新刊は「四畳半神話大系」と同じ舞台、同じ登場人物で繰り広げられる「ザ・腐れ大学生」のお話です。
ストーリーについてはこれ以上書きませんが、「四畳半神話大系」を読んだ方向けの「遅れてきたボーナストラック」といった感じ。大変面白かったんですが、ちょっとボリュームとしては少なめだったかな。さっくり読めてしまいました。
まぁ、ネタバレではないと思いますがタイトルにもあるように「タイムマシン」が絡んでいるので、登美彦氏としては時系列の辻褄合わせで苦労しながらチャート作成をされたのかなぁ、などと思いました。