WILLCOM D4発表に寄せて。
ウィルコムが期待の新製品、WILLCOM D4を発表しましたね。
WILLCOM D4は平たく言えば、WindowsVISTAが動くモバイルPC、です・・・そう、これはPHSというかいわゆるケータイではなく、パソコンです。ちっちゃいノートパソコンです。
従来ウィルコムが出してきた、WindowsMobile(パソコン用OSとは全く異なるスマートフォン用のOSですね)搭載のスマートフォンW-ZERO3、特に初代のWS003SHにサイズ的にも近く、W-ZERO3は「非常にパソコンに近い」というのが売りだったわけですが、ついにパソコンになってしまったわけです。
おっとW-ZERO3とは商品ラインが異なるので「なってしまった」は語弊がありますが。
もちろん、通信キャリアであるところのウィルコムが発売するからには通信機能は標準搭載でして、最大256kbpsでつなぎ放題のW-SIMモジュールが内蔵可能で、電話として使うことも可能です。
可能ではありますが、まぁパソコンなので通話メインの人には到底向かないですし、意味合い的には「常時接続のWAN内蔵」って感じでしょう。
これが、頭金39,800円、月々つなぎ放題プラン料金と合わせて月額5,980円の2年縛りとなるわけです。
さて、競合としては最近モバイルマニアがこぞって導入しているイーモバイルのS11HT「EMONSTER」になるのではないかと。こちらは頭金19,980円で月額5,980円の2年縛りです。頭金はウィルコムの方が2万円程高いですが、月額としては一緒ですね。
「なにせWindowsMobileは中途半端で使いにくいったらありゃしない。結局PCを持ち歩かないとやりたい事が出来ない。」という、今までのスマートフォンでかなり懲りている人は、WILLCOM D4でしょうか。
メモリ1GB固定、そしてVISTAという点で不平不満もネット上で散見されますが、腐ってもPC用OS(ぉぃ)。圧倒的なアプリケーション資産と使い慣れた環境をわずか470gで持ち歩けるという点においてかなうものはありません。
「モバイルはスピードが命。3.6Mbpsのブロードバンド環境こそが本当に必要とされているものさ。」という、今までのウィルコムの通信速度にかなり懲りている人はEMONSTERになるんでしょうねぇ。
所詮、モバイル環境でやる事は限られている訳で、Web/メールをストレス無く扱えることこそが美徳。バッテリーだっておそらくD4よりはEMONSTERの方が持ちますし、その気になればWMWifiRooter使って好きな機器をネットに接続しても良い訳です。
こう考えると、個人的にはEMONSTERに軍配が挙がるような気がします。
気がしますが、「PCを常に持ち歩いてネットに繋ぎたい」という向きの人は違う軍配を挙げるのでしょう。選択肢が増える事は良い事です。