文房具のポスターが手作り風味でいい味出してた。
とある地方都市の、それ程大きくない私鉄の駅に併設されたショップに貼られていた2枚の文具品のポスターが、たまたま居合わせたワタシの注意を引きつけたのだった。パシャリ。
まず、「カドケシ」と「フリクションボール」というチョイスが素敵。
そもそも、カドケシはコクヨS&T、フリクションボールはPILOTの商品であり別のメーカーなのに、この2枚からは同じテイストが醸し出されている。つまり、この2枚のポスターはメーカーからの提供品ではなく、このショップ店員が考え作成したものなのではないか。
そして、カドケシが税込157円、フリクションボールが税込210円という安価な価格帯にも関わらず、比較的大きめのポスターを貼ってのアピール。文房具専門店では無いのにこの力の入れようは半端ない。
(カドケシの後ろにうっすら「恵方巻」ポスターがスタンバってるのが見逃せない)
そしてポスターの中身だ。
カドがたくさんあるので 細かい部分を正確に消すことが出来ます!
- 専用ラバーでこすると筆跡が消える!
- 消しカスが出ない!
- 消した上から何度でも書ける!
的確に、そして端的に商品の特長のみを書き出している。余分な虚飾は不要だ。
そして安易にメーカーロゴを大きく使わず、自身でデザインしようと試みているところも好感が持てる。おそらく、このポスターはPowerPointを使って作られたのではないかと推測するが、ともすればウザさを伴ってしまうワードアートをサラっと使いこなしている辺り、かなりの場数を踏んでいることを感じさせる。
ってココまで書いて、もしかして文具の問屋が配っているのかも?とか思ったりもしたけれど、いや、ショップオーナーのおっちゃんが60の手習いでシコシコと作っているのを勝手に想像してます。きっとそうに違いない。